自動車保険用語集
ここでは自動車保険に関係するさまざまな用語について説明します。
自動車保険の比較・検討する際に、分からない言葉が出てきたときには、
このページを役立てていただければと思います。
<あ行>・アジャスター ・慰謝料 ・異動 ・異動日・異動承認書
・インターネット割引・逸失利益・イモビライザー・運転免許証の色
<か行>・型式・解約・解約返戻金・加害者請求・過失割合・強制保険・金融庁
・記名被保険者・継続申込書・契約者・故意・交通事故証明書・工場代車
<さ行>・再保険・示談・示談書・失効・自賠責保険・車検証・車台番号・初度登録年月
・使用目的・始期日・車両入替・証券番号・人身事故・騒じょう・ジャンピング
・全損・参考純率
<た行>・ダイレクト自動車保険・注意喚起情報・中断証明書・通知義務・等級
・同居の親族・道路交通法・道路運送車両法・登録番号・ドライバー保険
<な行>・ノーカウント事故・ノンフリート契約・ノンフリート等級
・ノンフリート等級の情報交換制度・任意保険
<は行>・被害者請求・被保険自動車・被保険者・物損事故・保険金・保険金額
・保険料・保険始期日・被害者請求・非弁行為・複数所有新規
・フリート契約・並行輸入車・保険業法・保険証券・分損・賠償金・部位症状別払い
<ま行>・満期日・免責金額・未婚の子・無事故証明書・無保険自動車
・免責・免責条項・モラルリスク
あ行 | 自動車保険用語集
アジャスター
自動車事故に関連する車両の損害や、事故の調査などを行う資格をもった者をさします。損害保険に所属しているアジャスターと、フリーランスとして複数の損害保険会社からの仕事を請け負っているアジャスターが存在します。
慰謝料
被害者の精神的苦痛に対する損害賠償にあたるものです。
異動
住所・連絡先変更や補償内容の変更など、契約内容全般の変更のことをさします。
異動日
異動が有効となる日付で、異動の手続日とは別のものとなります。例えば、車の買い替えをする際、車が入れ替わるのが3月1日だったとすると、車両入替の手続きを2月25日に行ったとしても、異動日は3月1日となります。
異動承認書
保険会社が異動を承認したことを証明する書類です。保険期間中に異動があった場合は、この異動承認書が発行されるのが一般的です。保険証券と一緒に大事に保管しておきましょう。
インターネット割引
WEBサイトから自動車保険の新規契約や継続手続をすることによって得られる割引です。保険会社によっては1万円程度の割引となりますので、かなり大きな割引となります。
逸失利益
事故により死傷してしまい、本来得られたであろう将来の利益を失ってしまった場合、その失った利益のことを逸失利益と呼びます。死亡の場合は生存していたら得られていたと考えられる収入額にあたりますし、後遺障害を負った場合は、それによって減ってしまう将来の収入額ということになります。
イモビライザー
鍵と車で電子的な照合作業を行うことによって、不正に作られた合鍵などでエンジンをかけられるのを防ぐ、盗難防止機能。イモビライザーがついている車は車両保険が割引となる保険会社もあります。
運転免許証の色
運転免許証の帯の色のことです。過去の事故・違反歴に応じて、「グリーン」「ブルー」「ゴールド」の3種類あり、記名被保険者の免許証の色が「ゴールド」の場合、多くの保険会社で自動車保険料が割引となります。 ⇒ゴールド免許割引とは
か行 | 自動車保険用語集
型式
自動車保険で型式と言ったら、通常は車の型式のことをさします。自動車の構造・装置・性能などが同一のものを識別するための分類番号。ちなみに自家用普通乗用車と自家用小型乗用車の場合、型式ごとに保険料は変わります。同じ車名だったとしても異なる型式が存在しますので、車名だけ分かっていても、正しい保険料は算出できません。
解約
自動車保険を保険期間途中で契約者の申し出により終了させること。
解約返戻金
保険契約を解約することで契約者に返されるお金
加害者請求
事故の加害者側が保険金請求を行うこと。任意保険の賠償保険ではこの加害者請求しかできません。自賠責保険では加害者請求だけではなく、被害者請求も可能です。
過失割合
交通事故の当事者それぞれにどの程度の過失があったのかを割合で表したもの。自分が100%悪い場合は「100:0(10:0)」、自分と相手が半々ずつ悪かったという場合は「50:50(5:5)」というように合わせて100(もしくは10)になるように表します。
強制保険
すべての自動車に加入が義務付けられている自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)のこと。強制保険である自賠責保険に加入していないと、車検を通すこともできません。
⇒参考ページ:自賠責保険と任意保険の違いについて
継続申込書
保険契約を満期後も継続するための申込書
故意
わざとすることです。「わざと事故をおこした」というのと「故意に事故をおこした」は同じ意味になります。
工場代車
修理工場が代車として貸し出す車のこと。レンタカー登録されているものは除く。
さ行 | 自動車保険用語集
再保険
リスク分散のために保険会社が利用する保険。自社で引き受けた契約の保険責任の一部または全部を再保険会社に引き受けてもらうことことで、自然災害等による巨額の保険金支払いにより、倒産してしまうようなリスクを減らすことができます。
示談
裁判所を通すことなく、事故の当事者同士が話し合って、過失割合や賠償額などを決めることを言います。
示談書
事故の事実と、示談の内容を書き記した書類です。
失効
保険契約の効力が失われること。
車検証
車が自動車保安基準に適合していることを証明するもの。車検を通すことで、この車検証(自動車検査証)が発行されます。車の運行の際には、車検証を車内に積んでおくことが義務付けられています。
車台番号
車の車台部分に打刻される識別番号。登録番号と同様に1台につき1つの番号となりますので、同じ車台番号が複数台に打刻されるということはありません。
初度登録年月
車が初めて運輸支局に登録された年月。車の年式とは違うもの。平成15年式の車が平成16年に運輸支局に初めて登録された場合、初度登録は平成16年となります。軽自動車の場合は「初度検査年月」と呼ばれます。
始期日
保険の効力が発生開始する日のことです。
証券番号
保険証券に記載された番号。この番号で契約を特定することができます。
人身事故
死傷者が出てしまった事故のことをさします。
騒じょう
群集や多くの者の集団行為により一定規模以上の範囲で平穏が害され、社会秩序が乱されることをさします。
ジャンピング
バッテリー上がりでエンジンがかからなくなった場合に行う応急処置。他の車などのバッテリーと自車のバッテリーをブースターケーブルでつなぎ、電力を分けてもらうことでエンジンを始動させること。
全損
修理不能なほど損害を被った状態。車両保険では保険金額以上の修理代が必要となる車両損害を被った場合も全損と呼びます。
参考純率
保険会社が自社の保険料率を決定する際に使用する参考値。自動車保険の参考純率は損害保険料率算出機構によって算出されており、過去のデータを基にして、定期的に見直しがされています。
た行 | 自動車保険用語集
ダイレクト自動車保険
代理店を通して保険販売するのではなく、通信販売による直接販売されている自動車保険のこと。通販型自動車保険などとも呼ばれている。
注意喚起情報
保険会社が契約者に対して、契約前に渡される書類で、契約上、特に注意すべき情報を記載している
中断証明書
車の譲渡や海外渡航などにより、自動車保険を中断していることを証明するもの。この中断証明書があれば、中断前の等級を引き継ぎ、自動車保険を再度契約することができる。ただし、有効期限は10年間。いくつかの適用条件をクリアした場合のみ。
通知義務
自動車保険契約後になにかしらの変更があった場合に、それを保険会社に通知する契約者の義務のことです。車を買い替えたとき、車の使用目的が変わったとき、、運転する人が変更になり年齢条件が合わなくなったときなどがそれにあたります。
参考:契約者の3つの義務
等級
保険使用実績を表す数字。通常6等級からスタートし、保険使用がなければ毎年1つずつ上がり、使用すれば翌年度には等級が基本的に下がる。ほとんどの保険会社で1等級から20等級まである。
同居の親族
同じ家屋に住んでいる親族。生計を共にしていなくも構いません。ただし、「配偶者(内縁を含む)」「6親等内の血族」「3親等内の姻族」に限られます。生計をともにしている別居している親族は含みません。
道路交通法
道路における危険防止とその他交通の円滑化などを目的とした法律で、略して「道交法」とも呼ばれます。
道路運送車両法
道路運送車両に関する法律。所有権や安全性確保、公害の防止などを目的に定められている。
登録番号
自動車の前後に付けられたナンバープレート(自動車登録番号標)の番号。道路運送車両法上、1車両につき1つの番号が割り当てられているものです。
ドライバー保険
車に保険をかけるものではなく、運転者に保険をかけるタイプの保険。マイカーを持たない人が、他人の車を運転したときの事故等に備えて契約するもの。
な行 | 自動車保険用語集
ノーカウント事故
保険使用しても等級が下がらない事故のことをさす。搭乗者傷害保険・人身傷害保険・ファミリーバイク特約等だけを使ったような事故がこれにあたる。ノーカウント事故で保険使用した場合は、保険使用しなかった時と同等に扱われ、他の事故で保険使用していなければ、翌年度の保険は等級が1つ上がることになる。
ノンフリート契約
9台以下の車を所有・使用している人の契約。1台につき1契約となる。10台以上を所有・使用している人はノンフリート契約は締結できず、フリート契約ですべての車を1つの契約で扱われることになる。
ノンフリート等級
ノンフリート契約における等級のこと。
ノンフリート等級の情報交換制度
保険会社を乗り換えた際に、新契約の保険会社が、前契約の保険会社での等級などの契約情報を得られる制度。契約時には顧客からの申告により等級の判断を行うが、契約締結後にこの制度により申告が正確かどうかをチェックできる。この制度があることにより、保険会社を乗り換えても等級が引き継げるようになっている。
任意保険
契約してもしなくても、どちらでも良い保険のことです。このサイトで主に扱っているのは自動車の任意保険。これに対して、車に対して加入が義務付けられている強制保険の自賠責保険があります。自賠責保険では、最低限の補償しか得られないため、多くの人がこの任意保険にも加入しています。
は行 | 自動車保険用語集
被害者請求
事故の被害者が加害者が契約している保険の請求を行うこと。自動車の任意保険では行うことができませんが、自賠責保険はこの被害者請求を行うことができます。
被保険自動車
契約の対象となる自動車のこと。
被保険者
保険金の給付を受ける者のこと。車両保険を使った場合、車両所有者が被保険者となりますし、ケガをして搭乗者傷害を使った場合は、ケガをした者が被保険者となります。
物損事故
人が死傷することなく、物の損害だけが生じた事故のことをさす。
保険金
事故により損害が生じた場合に、保険会社が被保険者に対して支払うお金のこと。
保険金額
保険金として支払われる額、もしくは上限額として設定するもの。例えば、対人賠償や対物賠償保険の保険金額であれば、補償の上限額のことになりますし、搭乗者傷害保険の場合は、搭乗者が死亡した場合に支払われる金額(上限額ではない)となります。
保険料
契約者が保険会社に支払う保険契約料金のこと。
保険始期日
保険の開始日。自動車保険契約を締結していても、この保険始期日よりも前の事故は補償対象外となる。
被害者請求
事故の被害者が、加害者の保険の請求を行うことです。自賠責保険ではこの被害者請求が可能なため、加害者が保険請求を行わなくても、被害者から請求することで、保険金を被害者が受け取ることが可能です。
非弁行為
弁護士法72条にて、「弁護士でない者は報酬を得る目的で法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない」と定められています。この法律に違反する行為を非弁行為と呼びます。
この非弁行為にあたる可能性があるため、被保険者の過失がゼロの事故に関しては、自動車保険会社が示談交渉を代理で行うことができません。
複数所有新規
基本的に自動車保険の新規契約は6等級からスタートしますが、他の車で11等級以上(その他にも条件あり)の自動車保険に加入している場合に、7等級からスタートできるものを複数所有新規と呼ぶ。通常の新規よりも保険料が安くなることから、セカンドカー割引とも呼ぶ。
関連記事:複数所有新規の条件とは
フリート契約
10台以上の車両を所有・使用する人が契約する契約形態のこと。すべての車両を1つの保険でまとめて契約します。それに対して9台以下の車両を所有・使用する人は、1台につき1つの契約を締結することになり、この契約形態はノンフリート契約と呼ばれます。
並行輸入車
正規の販売店を通さずに輸入された車のこと。車検証の型式の両側に「-」が付きます。例えば、「-210065-」となっていれば並行輸入車と判断できます。また、正規販売店で売られていない車を輸入した場合、型式欄には「フメイ」と記載されます。
保険業法
保険業の公共性にかんがみ、保険業を行う者の業務の健全かつ適切な運営および保険募集の公正を確保することにより、保険契約者等の保護を図り、もって国民生活の安定及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする法律です。参考:保険業法
保険証券
保険契約を証明する書類のこと。被保険自動車の情報や補償内容など、契約内容が一通り記載されています。
分損
修理が可能な範囲の損害のこと。ただし車両保険では、修理可能であっても、保険金額を超える修理代がかかる場合は全損となり、分損扱いとはなりません。
賠償金
事故の加害者が被害者に与えた損害を償うために支払う金銭。
ま行 | 自動車保険用語集
満期日
契約が満了する日をさします。継続手続をしていなければ、この日で自動車保険の契約は終了となり、それ以降に事故がおきたとしても補償対象外となってしまいます。
免責金額
保険会社が補償する責任を免れる金額のこと。例えば、車両保険の免責金額が5万円の場合、事故により修理代が15万円かかったとしても、保険会社は5万円分の補償は免れるので、支払われる保険金は10万円ということになります。
参考:免責金額とは
未婚の子
結婚暦のない子供をさします。独身の子供とは違いますので注意が必要です。離婚暦がある場合は、未婚にはなりません。
無事故証明書
保険期間中、無事故であったことを証明する書類。海外渡航する前に日本で加入していた保険会社から無事故証明書をもらっておくことで、海外で自動車保険に加入する際に、それを提出することで、純粋な新規加入よりも保険料が安くなる可能性があります。逆に海外の保険会社にて無事故証明書をもらっておき、日本で自動車保険に加入する際に提出することで、新規よりも有利な等級で契約できる可能性があります。(一部保険会社のみ)
参考:無事故証明書について
無保険自動車
自動車保険に加入していない車。もしくは保険に加入していても、十分な補償が付帯されていなかったり、運転者の条件などがあわずに保険が使えない状況の車。ひき逃げで加害車両を特定できない場合も無保険自動車と呼びます。
免責
責任を問われることを免れることを言います。
免責条項
責任を免れる条項のこと。自動車保険では、主に保険金が支払われない場合をさします。
や・ら・わ行 | 自動車保険用語集
用途・車種
自動車の用途と種類の区分を表したもの。用途は「自家用」「営業用」というように使用形態の区分となり、車種は「普通乗用車」「小型貨物車」などというように、自動車の種類の区分になります。この用途・車種は車の登録番号(ナンバープレート)によっても判別できます。
料率クラス
保険料を算出するために使用される係数のこと。この料率クラスは「対人」「対物」「傷害」「車両」の4種類。それぞれ1〜9の9段階あり、この数字が高い車ほど保険料が高くなります。自家用普通乗用車・自家用小型乗用車であれば型式ごと、そのほかは用途・車種ごとに料率クラスが定められており、過去の損害率を参考にして毎年見直しがされています
ロードサービス
事故や故障の際に、応急対応や搬送をしてくれるサービスのこと。一番有名なロードサービス提供会社としてはJAFがあります。最近では自動車保険に自動付帯されていることが多くなっています。
参考:ロードサービスについて
レンタカー
有料で貸し出しされる車両のこと。レンタカーとして登録されている車両は、登録番号(ナンバープレート)のひらがなが「わ」「れ」のいずれかになっています。
レッドブック
自動車の市場での取引価格をリスト化したオートガイド社が出版している月刊誌「オートガイド自動車価格月報」の通称。グレードや年式ごとに平均的な市場価格を確認できるため、多くの保険会社で使用されています。
最終更新日:2018年3月4日