過失割合は誰が決めるのか
過失割合というのは、相手がいる事故において、相手と自分で、どちらがどれだけ悪かったかという割合です。
例えば、お互いが半分ずつ悪かったというときは、過失割合「5:5」となります。
で、この過失割合ですが、誰が決めるものなのでしょうか。事故があれば、普通は警察に届けますので、その警察が決めると思っている方も多いようです。
でも、実は違うんです。
過失割合は、示談交渉において決定されるものなので、
最終的に決めるのは当事者同士です。
つまり、事故の後に当事者同士で「示談交渉」を行い、その中で過失割合が決められ、その過失割合と損害金額に応じて、お互いが相手に支払う金額が決まるのです。
もちろん、任意保険の契約があれば、基本的に保険会社が示談交渉を代行してくれます。そして、その交渉結果に当事者双方が合意することで示談成立となるのです。
警察は民事事件には介入しない
事故を起こした人が酒酔い運転していたという場合や、人身事故であった場合は、刑事事件として加害者には処分が科されますので警察が動きます。
しかし、事故で相手の車を壊してしまったり、人にケガをさせてしまって、いくら賠償すべきかという部分は、人と人の争いである民事事件になりますので、警察は介入しないものなんですね。
「民事不介入」って言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、こういうことを言うわけです。
たまに事故現場に来た警察官が、
「あ〜これは7:3だな〜」なんて言ってしまうこともあるようです。
上記のとおり、過失割合は警察が決めることではありませんので、
その後の示談交渉で、この発言は無視していいわけです。
でも、本当は「5:5」が妥当だったとしても、片方がその発言を持ち出して、
なかなか示談が成立しないなどというトラブルも起こってるようです。
いまだにこういう無責任な警察官がいるらしく、
保険会社の事故の担当者は本当に迷惑をしているみたいですよ。
公開日:2017年12月22日
最終更新日:2021年2月25日
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最終更新日:2021年2月25日