自動車保険の3つの名義
自動車保険の仕組みを正しく理解するためには、これらの名義がそれぞれ何を意味しているのかを知ることが非常に重要です。
このページでは、それぞれの名義について詳しく説明していきます。
＜目次＞
契約者
「契約者」とは、その名の通り、自動車保険を契約する人を指します。保険料を負担する人、つまり保険料を支払う人の名義が「契約者」となります。
保険料の支払いについては、契約者名義での振込が必要です。また、口座引き落としの場合も、契約者名義の口座から引き落とされるのが基本です。
クレジットカードで支払う場合も、原則として契約者本人名義のカードを使用します。一部の保険会社では例外もありますが、基本的には契約者名義のクレジットカードが求められます。
さらに、保険契約の申込書などの記入は、原則として契約者本人が行う必要があります。
＜関連記事＞
記名被保険者
「記名被保険者」とは、「主に車を運転する人」を指し、自動車保険における補償の中心となる人物の名義です。この名義は、自動車保険において非常に重要な名義となります。
例えば、運転者を「家族限定」にした場合、家族というのは記名被保険者の家族をさしますし、「本人限定」とした場合は記名被保険者が本人ということになります。契約者を中心に考えるわけではないので注意が必要です。
また、契約者や車両所有者を変更しても等級継承はできますが、
記名被保険者を配偶者や同居親族以外に変更した場合、
基本的に等級が引き継げません。
記名被保険者は、自動車保険の軸となる名義と言えるでしょう。
＜関連記事＞
保険会社によっては「賠償被保険者」と呼ぶところもあります。また、証券上では「被保険者」と表記される保険会社もあります。
車両所有者
これは基本的に車検証上の所有者名義を証券上に記載します。
事故で自分の車の修理代等の補償である「車両保険」を使った場合は、契約者ではなくこの車両所有者へ保険金が支払われます。（実際は修理工場へ支払ってしまうことが多いですが）
ローンで車を購入した場合は、基本的にローンを完済するまで、車検証上の所有者はディーラーやローン会社になります。そして、車検証上の使用者の欄に実態上の所有者を登録することになります。
この状態を「所有権留保」と呼び、自動車保険の契約では、車検証上の所有者と使用者の両方の名義を登録することになります。
ローンで購入したり、リース契約した車ではなく、
所有者が他人名義になっている場合は、基本的に契約ができない保険会社が多いです。
ただ、何か事情がある場合は、保険会社によっては引き受けてくれるところもありますので、
見積もりの際に相談してみるといいでしょう。
＜関連記事＞
最終更新日：2024年12月13日
