モラルリスクとは
モラルリスクとは、道徳に反した行為によって、
保険金請求が行われるリスクのことを指します。
具体的な例をいくつかあげてみましょう。
アフターロス
事故後に自動車保険に加入して、事故日を偽り、保険金請求されることを言います。
当然ながら、保険期間外ですので補償対象外となる事故ですが、
警察に事故の届けを出していなければわからないであろうということで、
事故日を偽って保険金請求してくる人がいるのです。
正直に申告をしていれば問題ありませんが、アフターロスが多いことから、
保険開始直後の事故は怪しまれることもあります。
保険金請求の際、通常よりも詳しい調査がされる可能性があります。
偽装事故
下記の例のように、事故を偽装することで保険金を請求することです。
- 自分の車をわざとぶつけたり放火するなどして、全損分の保険金を受け取ろうとする
- 無保険で事故を起こして損害を受けた車に、他の保険付の車で損害箇所にわざと追突して、対物賠償保険でその損害部分の修理代金を補償させようとする。
- 車を盗難されたふりをして車を隠し、全損分の保険金を受け取ろうとする。
この他にも偽装事故のパターンはいろいろ発生しているようです。
虚偽の申告
実際に事故の状況と違う虚偽の申告をすることで補償を受けようとすることです。
例えば、運転者年齢条件に合わない年齢の者が運転していたのに、
補償対象外となってしまうからといって、年齢条件に合う違う者が運転していたと
虚偽の申告をして、補償を受けようすることなどがあげられます。
この他にもいろいろなパターンのモラルリスクが考えられ、
保険会社もその対応には苦慮しています。
怪しい事故のケースでは、アジャスターと呼ばれる事故調査員を派遣するなどして、
車の損害状況などを調査するわけですが、それでも見抜けない場合は、
保険金を支払わざるを得ないということになります。
保険会社がどれだけ保険金を支払ったということは、契約者の保険料にも影響します。
こういう詐欺行為を行う輩のせいで、保険料がいくらか高くなっているわけですから、
本当に迷惑な話ですよね。
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最終更新日:2017年10月19日