高潮・高波による車の損害も車両保険で補償されるか
高潮や高波による損害も車両保険で補償されます。
例えば、高潮による冠水で車が水没したり、高波に襲われてガードレールに接触し車が損傷した場合も、車両保険は使えるのです。
さらに、車両保険だけでなく、もし搭乗者がいて死傷してしまった場合には、搭乗者傷害保険や人身傷害保険も使うことができます。
ただし、賠償保険に関しては使用できません。仮に高潮や高波で自分の車が流され、その車が人や物に当たって損害を与えたとしても、基本的に賠償責任は発生しません。そのため、対人賠償保険と対物賠償保険は補償対象外となっているのです。
保険を使うと等級は?
高潮や高波による事故で車両保険を使用した場合、翌年度の等級は1つ下がり、事故あり係数適用期間が1年加算されます。
もし、搭乗者傷害保険や人身傷害保険のみを使用した場合は、ノーカウント事故となり、等級には影響がありません。そのため、他の保険を使用しない限り、無事故の場合と同様に翌年度の等級は1つ上がります。
他の自然災害でも車両保険は使える
なお、高潮・高波だけではなく、大雨や台風、落雷、竜巻、雹(ひょう)などの自然災害による損害でも車両保険は使えます。
ただし、地震、噴火、津波の3つの災害は例外で補償対象外です。
これらの災害は大規模な被害を引き起こす可能性が高く、保険会社が保険金を支払いきれないリスクがあるため、補償対象から外されています。
<参考>一部の保険会社では、地震、噴火、津波による車両損害を補償する特約が販売されています。ただし、補償額が全損時50万円などに制限されていることが多く、積極的に販売していない保険会社も多いようです。
その他の災害による損害について
最終更新日:2024年11月8日