雪　車両保険

降雪や雪崩による落雪、あるいは雪の重みで落下した物による車両損害は、車両保険で補償されます。

ただし、雪道でのスリップ事故や、積もった雪の塊に衝突した場合は単独事故扱いとなります。そのため、車両保険が当て逃げや単独事故を補償対象外とする「エコノミー型」の場合は、補償の対象外となります。

関連：車両保険の種類について

上記の説明では少し分かりにくかったかもしれませんので、
状況別に補償の可否について説明します。

雪崩に車が巻き込まれ損傷

走行中・駐停車中を問わず、雪崩による車両損害は補償の対象となります。
一般型、エコノミー型どちらでも補償対象です。

家の屋根から落ちた雪で車体がへこんでしまった。

この場合、雪は落下物とみなされるため、車両保険で補償されます。
一般型でもエコノミー型でもOKです。

雪の重みで車庫が倒壊し、車が下敷きになってしまった

屋根が落ちてきたものとみなされるため、落下物による損害として解釈され、
一般型・エコノミー型いずれの場合でも補償対象となります。

車に雪が大量に積もり、車の天井が凹んでしまった

約款上、「その他の偶然の事故」に該当するため、
一般型でもエコノミー型でも補償対象となります。

雪の壁に突っ込んでしまい、車両に損害を受けた

雪の壁であっても特別なルールはなく、
通常の壁に衝突した場合と同様に単独事故として扱われます。
そのため、エコノミー型では補償対象外ですが、一般型であれば補償されます。

雪道でスリップしてガードレールに激突してしまった

これも単独事故となりますので、エコノミー型からは補償されません。
一般条件の車両保険であれば補償対象となります。

雹（ヒョウ）が降って、車体や窓ガラスが破損してしまった

雪とは異なりますが、雹（ヒョウ）が降って車両に損害が生じた場合、
エコノミー型でも一般型でも車両保険で補償されます。

保険を使うと等級は？

大雪や雪崩などによる落雪や物による損害で車両保険を使用した場合、翌年度の等級は1つ下がり、事故有係数適用期間は1年加算されます。

雪道でのスリップ事故や、雪の塊に衝突した事故で車両保険を使用した場合（エコノミー型は対象外）は、翌年度の等級は3つ下がり、事故有係数適用期間は3年加算されます。

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