大雨・ゲリラ豪雨による冠水で車が水没。車両保険は使えるか | 自動車保険

大雨・ゲリラ豪雨で車が水没した場合も車両保険は使えるのか

大雨による冠水で家屋が浸水するニュースをよく目にしますが、もしその冠水で車が水没した場合、車両保険で補償されるのでしょうか。自宅の地下が駐車場になっているため、気になっています。

冠水した道路を走る自動車

大雨で車が水没した場合も車両保険の補償対象になります。

 

ただし、一部の保険会社では「車対車の事故のみを補償」し、自然災害や盗難などの「走行外危険」を対象外とする保険や、自宅・車庫での水災を補償対象外とする車両保険を販売しています。こうした保険を契約している場合、大雨による損害は補償されませんので注意が必要です。(該当する契約はごく少数と思われますが)

 

なお、水没によってエンジンや電気系統が故障し、修理が不可能な場合は全損扱いとなり、契約時に設定した保険金額の全額が支払われます。

 

車両保険を使うと等級は?

大雨やゲリラ豪雨による冠水被害で車両保険を使用した場合、翌年度の等級は1つ下がり、事故有係数適用期間が1年加算されます。

 

他の自然災害による損害の補償は

今回の質問は大雨による冠水被害に関するものでしたが、
高潮台風落雷雹(ひょう)などの自然災害による車両損害も車両保険の補償対象です。

 

ただし、すべての自然災害が対象になるわけではなく、
地震噴火津波」による損害は補償対象外となりますので覚えておきましょう。

 

※2004年の福井県福井市の豪雨による被害
2004年7月の豪雨被害写真
福井市HPから引用>

 

近年、集中豪雨による冠水被害が各地で発生しています。長時間にわたって強い雨が降る場合はもちろん、短時間で集中的に降るゲリラ豪雨でも、一気に冠水被害が広がることが多いようです。

 

これを書いている2日前も、ゲリラ豪雨の影響で川崎駅(神奈川県)周辺はこんな状況でした。

川崎駅周辺の冠水

 

だいたい水深がマフラーの位置を超えるところで車を走らせると、水がマフラーから入り、エンジンに到達して故障する恐れがあるそうです。

 

上の写真のすぐ近くには大通りがあり、水深はちょうど普通の車のマフラーの位置くらいの高さでしたが、それにも関わらず多くの車が構わず走行していました。もしかしたら、その後に故障してしまった車もあるかもしれません。

 

ということで、車両保険の付帯を検討する際は、こういった自然災害によるリスクも考慮しましょう。車両損害は自動車事故だけでなく、自然災害でも起こり得ることを忘れずに。

 

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最終更新:2024年11月8日