洪水による車の損害も車両保険で補償されるのか
洪水による車両損害も補償対象となります。
車がある程度の高さまで水没してしまうと、エンジンはかからなくなってしまいます。
状況によっては修理可能な場合もあるようなのですが、エンジンまで水に浸かってしまったりすると修理不能となってしまうようです。
いずれにせよ、契約時に設定した車両保険金額を上限として、修理可能な場合は修理代が補償され、修理不能な場合は車両保険金額と同額の補償がされます。
ただし、一部の保険会社では、保険料を抑えるために車両保険から自然災害や盗難による損害を除外できるプランもあります。
契約時に自然災害を補償対象外としていた場合は、洪水も補償されないので注意が必要です。
保険を使うと等級は?
洪水による損害で車両保険を使用した場合、翌年度の等級は1つ下がり、事故あり係数適用期間が1年加算されます。
洪水被害でもロードサービスを使用できる
洪水被害で車が自走不能になった場合でも、自動車保険のロードサービスを利用することが可能です。保険会社ごとに決められた距離内であれば、修理工場まで無料で搬送してもらえます。
ただし、これは自動車保険にロードサービスが付帯されている場合に限ります。
ほとんどの保険会社ではロードサービスが自動付帯されていますが、「おとなの自動車保険」のようにロードサービスを外せる自動車保険もあります。また、法人契約にはロードサービスが付かない場合もあるため、注意が必要です。
鬼怒川の堤防決壊による洪水
近年の大規模な洪水被害としては、2015年9月10日に発生した鬼怒川の堤防決壊が挙げられます。この洪水で2人が亡くなり、3000戸以上が浸水しました。多くの自動車も流されたり水没したりして使い物にならなくなったようです。
※冠水した茨城県常総市内の様子
実は私も当時、損害保険会社のロードサービス部門に勤務しており、
被災地では多くの車が被害を受けて動かせなくなっている状況を目の当たりにしました。
現地のロードサービス業者だけでは対応が追いつかず、
他の地域からも応援のロードサービス業者が駆けつけて対応していたのを覚えています。
その他の災害による損害について
最終更新:2024年11月8日