自動車保険のロードサービスの概要
契約車両での事故や故障等の時に役に立つ、自動車保険のロードサービス。事故や故障で車が自走不能となってしまった場合の搬送サービスや、脱輪やバッテリー上がりなどの際の応急対応等を一定範囲内で無料してもらうことができます。
ここではトラブル別にどんなサービスを受けられるか、主なところを紹介していこうと思います。
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事故や故障により自走不能
事故による損傷や故障により、車が自力走行することができなくなったり、車は動くのだけれど自力走行は危険な状況になった場合、レッカー車や積載車により、修理工場などへ車を運んでもらえます。
ただし、無料となる搬送距離は15キロとか50キロとか各社それぞれで、その距離を超過してしまった分は有料となってしまいます。
近場でトラブルにあうとは限りませんし、無料の搬送距離が短い保険会社はちょっと心配ですね。
バッテリー上がり
バッテリー上がりによりエンジンがかからなくなってしまったら、ジャンピングという作業を行って、エンジンをかけてくれます。
バッテリーを交換してくれると思っている方もいるようですが、出動する業者が、車に合ったバッテリーの在庫を持っているとは限りませんし、あくまでも無料の応急対応ですから、そこまでは基本的にはしてくれないんですね。
ちなみに、一度バッテリー上がりを起こしてしまったバッテリーは弱っていますので、すぐに最寄のカーショップや修理工場などで交換するようにしましょう。
関連記事:車はしばらくエンジンをかけないだけでバッテリー上がりになる
タイヤのパンク
パンクの場合はスペアタイヤへの交換作業をしてもらえます。
もし、スペアタイヤを車に積んでいなかったり、複数タイヤのパンクの場合は、タイヤの修理や交換ができるところまで、車を運んでもらうことになります。
保険会社によっては、修理できる程度の損傷であればパンク修理をしてしまうこともあるようですが、基本的には上記のようにスペアタイヤへの交換か搬送をすることになります。
関連記事:パンクした場合のロードサービスの対応方法
キーの閉じ込み(インロック)
車の鍵を車内に置いたまま外に出て、ドアを施錠してしまった場合もサービス対象です。鍵開けの業者を手配して、現場で鍵をあけてもらうことができます。
ただし、あくまでも鍵が車内にある場合だけです。鍵を紛失してしまった場合は対象外となる保険会社も多いので注意してください。
関連記事:インロック(キー閉じ込み)は自動車保険のロードサービスの対象か
脱輪・乗り上げ
側溝にタイヤが落ちてしまったり、縁石等に乗り上げてしまって、車が動けなくなってしまった場合もロードサービスの対象となります。
ただし、保険会社によって無料の範囲はバラバラです。タイヤ1本だけの脱輪であれば無料とか、作業料金が2万円までなどといったところもあり、どんな場合でも無料で作業をしてくれるわけではないので注意が必要です。
ガス欠
ガソリン切れで車が止まってしまった場合、10リットルのガソリンを補給してくれます。
ただし、ガソリン代に関しては保険会社によって有料となります。各社共通なのは出動料金が無料となることです。
関連記事:ガス欠でのロードサービス利用について
その他のトラブル
上記のほかにも、オーバーヒートやエンジントラブルなどもサービス対象となります。
各社の規定は様々ではありますが、事故や故障によるトラブルであれば、
サービス対象となる可能性があります。
事故だけではなく、車にトラブルが生じてしまった場合は、
とりあえず、契約している保険会社のロードサービス窓口に連絡してみましょう。
宿泊・帰宅費用などが出る保険会社も多い
遠方で車が自走不能となり、搬送してもらった場合のレンタカー費用や搭乗者の帰宅費用。
トラブルが夜遅くで宿泊した場合の宿泊費用を出してもらえるところも多いです。
車だけ運ばれてしまって、搭乗者は取り残されてしまうわけで、
このサービスがついているのはとても助かりますよね。
(現場が高速上など危険な場所の場合は、安全な場所までレッカー同乗可能です)
ロードサービスの内容については、保険会社によって違います。
自動付帯の会社もあれば、特約として付帯することを選ぶ必要がある会社もありますし、
どんなトラブルの対応が無料でなるかに関しても、各社様々です。
自動車保険を契約する際は、ロードサービスの内容もしっかりチェックするようにしましょう。
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最終更新日:2018年4月30日