車両盗難により保険金が支払われた後、車が発見された場合
車を盗難されて、車両保険の保険金を受け取りました。今後、盗難された車が見つかった場合、その車はどうなってしまうのでしょうか。
車両盗難の場合、保険金が支払われた時点で、その盗難車の所有権は保険会社に移ります。
ただし、その後に車が発見された場合、保険金支払いから60日以内(注1)であれば、受け取った保険金を全額返還することで、保険会社から車を返してもらうことも可能です。
ただし、一度盗まれた車は損傷している可能性が高く、またその車を返してもらって使用することに抵抗を感じる方もいるでしょう。
(返還を希望する場合、損害分は改めて補償してもらえます)
したがって、「返還してもらうことができる」という選択肢はあるものの、保険金を使って新しい車を購入することも可能です(保険金の使い道に制限はないため、必ずしも車を買う必要はありません)。
保険会社が所有権を得た車両は、通常、売却に回されますが、損害がひどく売却が難しい場合は業者に委託して、売れる部品だけを売却することもあります。
ちなみに車が盗難された場合、全損扱いとなり、
車両保険の保険金額全額が支払われます。しかし、契約車両が盗難された後、保険金が支払われる前に発見された場合には、盗難期間中に生じた損害に対して補償が行われることになります。
(注1)保険会社によっては60日以内でない可能性もあります。
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最終更新日:2024年11月10日