カーナビは車両保険の対象か
カーナビも車両保険で補償されます。
「被保険自動車に定着されている物」の損害は車両保険の補償範囲に含まれるため、カーナビやETC車載器なども補償対象となります。
ただし、補償対象となるのは、ボルトやナットなどでしっかりと車に定着されているものに限られます。
ポータブルタイプのカーナビは定着されていないため、車両保険では補償されません。
また、ポータブルタイプでなくても、購入後に箱に入れたままや、定着させずに車内に置いた状態で損害を受けた場合も補償対象外となります。
もし、ポータブルタイプのカーナビの補償もつけたい場合は、車内身の回り品特約で補償されますので、付帯するといいでしょう。
ちなみに保険金として支払われる金額は、
盗難や故障で修理不能となったカーナビの新品価格相当とは限りません。
購入して間もないカーナビであれば、新品価格相当の補償が受けられる場合がありますが、古いカーナビの場合は経年により価値が下がっています。そのため、原則として購入時の価格から減額された保険金が支払われる点に注意が必要です。修理した場合は、カーナビの価値と修理費用のうち安いほうの金額が支払われます。
あくまでも補償される保険金は、あくまで損害発生前と同等の状態に戻すために必要な金額となります。したがって、古いカーナビの場合は、そのカーナビと同程度の価値の製品を購入できる金額が支払われるのです。
ただし、カーナビの場合は車本体のように中古品を簡単に調達できないケースもあり、状況に応じた判断が必要です。また、保険会社によって対応が異なる場合もあります。
そのため、カーナビが盗難に遭うなどして保険金の支払いを受ける場合には、新たなカーナビを購入する前に、保険会社の事故担当者に支払われる保険金の金額を確認しておくと良いでしょう。
<参考>スマートフォンをカーナビ替わりに使用する人もいるようですが、上記のとおり車に定着された状態で使用されるものではありませんので、補償対象外となります。
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最終更新日:2024年11月9日