搬送(レッカー)費用は車両保険から出るのか
車両保険から搬送費用も補償されます。
車両保険で補償されるのは、車の修理費や全損の場合の再購入費相当の金額だけと思っている方も多いと思いますが、実は事故で自走不能になってしまった車の搬送費用も補償対象となります。(注)
補償限度額は車両保険金額の10%、
もしくは10万円の高いほうの金額。
つまり最低でも10万円の搬送費用が出ることになるのですが、
この金額であれば多くの場合、100キロ以上の距離を搬送できますので、
自宅から少し離れた場所での事故であっても、
だいたいの場合はカバーできるのではないかと思います。
また、車両保険とは別にロードサービスが付帯されていれば、
そちらで一定距離を無料で搬送ができますので、
まずはロードサービスを利用して搬送して、無料搬送距離を超えてしまった場合に、
車両保険から超過部分の費用を補償してもらうということになります。
たとえば、ロードサービスの無料搬送距離が50kmの保険会社に加入していたとして、
修理工場までの搬送距離が100kmだったとします。
この場合、ロードサービスで修理工場まで搬送はしてくれるのですが、
無料距離を50km超過していますので、その部分は有料対応となります。
でも、車両保険があればその有料部分を補償することができるので、
搬送費用の自己負担分はゼロとなるのです。
当然、搬送距離が何百キロということになると、
さすがに車両保険でもカバーしきれないことも考えられます。
レッカー業者や搬送される車の種類によって違いますが、普通車の搬送であれば、
搬送費用はだいたい1kmあたり500円〜800円程度になりますので、
かなり大きな自己負担費用が発生する可能性もあります。
よって、その場合は事故現場近くの修理工場に
入庫することも検討したほうがいいかもしれません。
(注)一部の保険会社では車両保険に搬送費用が含まれないところもあります。
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最終更新日:2017年10月19日