車両保険は修理しない場合も支払われるか
単独事故で車のボディに傷やへこみができてしまいました。車両保険(一般条件)が付いているため、保険を使って修理しようかと考えていますが、すでにボロボロの車なので、修理せずそのまま乗り続けるのも一つの選択肢かもしれません。こうした場合、修理をしなくても車両保険から保険金は支払われるのでしょうか?
車両保険は契約車両に生じた損害に対して補償を行うものなので、実際に修理をするかどうかに関係なく、損害分の補償を受けることが可能です。
つまり、実際に修理をしない場合でも、その損害の修理費用の見積もりを提出すれば、契約時に設定された保険金額の範囲内で、その金額を保険金として受け取ることが可能です。<※1>
「修理をしないので保険会社に事故報告しない」という考えを持つ人もいますが、これは誤りです。事故が発生した場合は、必ず保険会社に連絡を入れましょう。
車両保険を使うと等級が下がり、翌年度の保険料が上がります。そのため、損害額が小さい場合は保険を使わないほうが有利になることもあるので注意が必要です。
しかし、事故報告をしたからといって必ず保険を使用しなければならないわけではありません。また、事故報告をしておけば担当者が付き、保険を使うべきかどうかも含めて相談できます。
したがって、車に損害が生じた際は、まず保険会社の事故受付窓口に連絡するの良いでしょう。
ちなみに車が修理不能の全損となってしまった場合も同様です。車が事故で全損したという事実だけで、車両保険金額として契約時に設定してある額を受け取ることができます。
その保険金の使い方は受取人(車両所有者)の自由。新しい車の購入費に充ててもいいですし、他の物を購入したとしても問題ありません。
<※1>
消費税分は差し引かれます。また、全損の場合を除き、免責金額が設定されている契約では、その金額も差し引かれます。
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最終更新日:2024年11月13日