車が盗難されてしまったら車両保険は使えるか
盗難でも車両保険は使えます。
車両保険は事故による車両損害を補償するものと思われがちですが、盗難や落雷、台風、洪水、火災、爆発などによる損害でも使うことができるのです。
車ごと盗難された場合は全損扱い。よって、契約時に設定した車両保険金額の全額に加えて、車両全損時臨時費用(会社によって金額は違う)が支払われます。
例えば、ソニー損保で契約していた場合、同社の全損時臨時費用は保険金額の10%(20万円上限)となっていますので、車両盗難で支払われる保険金は以下のとおりとなります。
<車両保険金額150万円の場合>150万円+15万円(保険金額の10%)⇒165万円<車両保険金額300万円の場合>300万円+20万円(上限額)⇒320万円
盗難で車両保険を使ったら等級は下がるか
車を盗難されて車両保険を使った場合、翌年度の等級は1つ下がります。
また、事故あり係数適用期間は1年プラスされます。
保険会社による調査が行われる
車両盗難による保険金詐欺がひじょうに多いため、
保険会社は慎重に調査をしたうえで保険金を支払っています。
そのため、警察への盗難届は必須で、
盗難届の受理番号がないと、保険金は支払われません。
また、保険会社から依頼を受けた調査員により、
怪しいところがないか、盗難現場などの調査が詳しく行われます。
調査には約1〜2ヶ月を要することが多く、、
それが終わらないと、保険金が支払われないので注意が必要です。
盗難車が見つかったら
もちろん、盗難された車が見つかるケースも多々ありますが、
その場合はどうなるのでしょうか。
保険金支払前
全損分の保険金を受け取るか、車を修理して引き続き乗るか選ぶことができます。全損分の保険金を受取る場合、見つかった車の所有権は保険会社に移ります。修理して乗る場合、車両保険を使って修理代に充てることができます。
保険金支払後
保険金が支払われると車の所有権は保険会社に移ります。ですが、保険金のお支払い日の翌日から60日以内に車が見つかった場合は、受け取った保険金を返して、車の所有権を取り戻すことができます。そのうえで、見つかった車の修理が必要な場合は車両保険を使うことができます。
<関連記事>
最終更新日:2018年5月26日