自動車保険の乗り換えにデメリットはあるのか
同じ保険会社で継続する時に比べて、多少手続きに手間がかかるくらいです。
基本的には、今までの等級も引き継げますし、保険会社を変えることによるペナルティーのようなものもありませんので、特に乗り換えに関するデメリットはないかと思います。
ただし、必ずしもデメリットになるとは限りませんが、代理店型から通販型の自動車保険に変更する場合は、代理店がなくなりますので、その点は考慮したほうがいいでしょう。
異動や更新の際に、担当者と直接会って説明を受けることはできなくなりますし、事故の際に代理店の担当者が現場に来てくれるということもなくなります。
ただ、代理店型に加入していても、最初に契約するときに担当者と会っただけで、更新手続などは、電話と郵便だけで済ませていたり、そもそも、事故があっても現場に駆けつけないという代理店も多いので、通販型に乗り換えたとしても何も変わらないという人も多いかと思います。
また、通販型の自動車保険でも、提携している警備会社の隊員が事故現場に駆けつけて、さまざまなサポートをしてくれるところもあります。事故後に現場に来てほしいというニーズがある方は、そういったサービスのある通販型自動車保険を選ぶといいと思います。
関連記事:事故現場に警備会社の隊員が駆けつけてくれる保険会社もある
あとは、保険会社を変えると継続割引が無くなるというのもありますが、あまり大きな割引ではありません。それに今よりも保険料が安い会社に乗り換えることが多いでしょうから、この点を気にする必要はないでしょう。
現状、保険会社ごとに保険料は違いますし、用意されている特約やサービスにも違いがあります。
多くの方があまり自動車保険のことを考えずに、最初に入った保険会社でずっと継続しているようですが、当サイトでは自分のニーズにあった保険会社を選択し、そちらに積極的に乗り換えていくことをおすすめしています。
また、保険会社の乗り換えの際には必ず補償内容の見直しはするようにしてください。余計な補償をつけていたり、足りない補償がある可能性がありますからね。
保険期間中に乗り換える場合は注意
今回の質問は更新のタイミングで乗り換えるというものですが、保険期間の途中で乗り換えようと考える人もいるかと思います。
でも、解約返戻金が思ったよりも少なかったり、無事故だったとしても等級が上がらない等のデメリットがありますので、保険料が少し安くなるからといって乗り換えてしまうと、かえって損してしまうこともありますので注意が必要です。
詳しくは「保険期間中に保険会社の変更はできるのか」のページを参照してください。
等級の申告ミスに注意
自動車保険を別の保険会社に乗り換えるとき、事前に次に加入する保険会社で見積もりをするかと思います。その時に現保険の等級も申告するのですが、誤ったものを申告してしまう人が、意外と多くいますので注意が必要です。
原因としては、過去の証券を見ながら見積もりをしてしまったり、現保険会社から届いた満期案内に記載されている次回の等級を申告してしまうといったことが考えれます。
保険会社は契約締結後に前契約の情報を調べます。もちろん等級が間違えていれば、等級訂正の手続きとなり、当然差額の保険料を精算することになります。
誤って低い等級を申告していたのであれば、保険料が安くなるのでいいのですが、逆に高い等級を申告していた場合は、追加保険料の支払いが必要。正しい保険料を計算してみたら、実は保険会社を乗り換えないほうが安かったなんてことも出てきてしまうのです。
ですので、見積もりをする際は、過去の証券や満期案内ではなく、必ず現在の保険証券を用意するようにしましょう。
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最終更新日:2017年12月19日