保険期間の途中で自動車保険の乗り換え(保険会社変更)はできるか

保険期間中に保険会社の変更はできるのか

保険期間の途中で保険会社を乗り換える場合、これまでの等級を引き継ぐことは可能なのでしょうか。

現在加入している自動車保険を解約して、
別の保険会社に加入した場合でも、基本的に等級継承は可能です。
(このような契約の形態を当サイトでは「中途切替」と呼びます)

 

ただし、中途切替の契約には注意点がいくつかあります。

解約返戻金は日割り計算ではない

自動車保険を解約した場合、保険料は日割り計算で返金されるわけではありません。月払いの場合、例えば1ヶ月半で解約した場合でも、2ヶ月分の保険料を支払うことになり、半月分の返金はされません。

 

年払いの場合、解約返戻金は短期率という計算方法を使用して算出され、例えば半年で解約した場合でも、半額が返金されるわけではなく、30%程度しか返金されません。

 

そのため、保険期間途中で保険会社を乗り換える際に保険料が安くなると考えても、解約返戻金の影響で結果的に損をしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

 

関連記事:自動車保険を途中解約すると返戻金はあるのか

 

解約日と始期日を合わせる必要がある

今まで加入していた保険の解約日と、始期日を同日にする必要があります。
もし、解約日と始期日が8日以上空いてしまったり、解約日が始期日よりも後になってしまうと、今までの等級が引き継げなくなってしまう可能性があるからです。

 

当然、今までの保険会社での解約手続きと、
新しい保険会社の契約手続きは自分で行う必要があります。

 

上記のように等級が引き継げなくなるというリスクが存在しますので、
中途切替をするときには、慎重に手続きを行うことが大切です。

 

等級の進みが遅くなる

例えば、半年で保険会社を変更してしまった場合、
その半年の無事故実績が無駄になり、等級の進みが遅くなります。

 

つまり、同じ保険会社で保険を使用せずに1年間続けていれば、等級が1つアップしますが、保険会社を変更してしまうと、再び1年間無事故で過ごさなければならず、その期間が経過するまで等級は上がらないということです。

 

ただし、新しく契約する保険会社に
「保険期間通算特則」というものがある場合は例外です。

 

この特則がある東京海上日動損保ジャパンなどの一部の保険会社では、
中途切替により等級の進みが遅くなるということを回避することができます。

 

下記のように、旧保険期間と新保険期間をあわせて1年間となるような短期契約にして、
その短期契約の満期日で等級が上がるようにできるのです。

 

<通常の中途切替>
前保険期間:R5/10/15〜R6/6/15(途中解約)
新保険期間:R6/6/15〜R7/6/15(1年契約)
⇒等級が上がるのはR7/6/15

 

<保険期間通算特則がある保険会社への中途切替>
前保険期間:R5/10/15〜R6/6/15(途中解約)
新保険期間:R6/6/15〜R6/10/15(短期契約)
⇒等級が上がるのはR6/10/15

 

保険期間中に等級が下がるような保険使用があった場合、満期まで契約を継続しても、中途切替で別の保険会社に契約を移しても、次回の契約始期日には等級が下がった状態で適用されます。そのため、どちらの場合でも結果は同じです。

 

関連記事:無駄なく格安な自動車保険に加入するための6つのポイント

 

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最終更新日:2024年11月18日