保険会社を乗り換える際、嘘の等級を申告してもバレないのでは?
保険会社によっては、契約前に前保険証券を提示する必要があるため、それを偽造しない限り、嘘の等級で契約するのは難しいと思われます。
しかし、通販型の自動車保険では、口頭やPC入力による申告だけで証券の確認を省略することが多いため、嘘の等級で契約できてしまいます。
ただし、自動車保険には契約情報交換制度があります。保険会社は契約を締結した後、その制度を通じて前契約の情報を確認するため、その時点で等級の嘘は必ずバレます。
申込をしたタイミングによって変わりますが、契約した後に発覚することが多く、その時点で等級は訂正され、差額の保険料が請求されることになります(もちろん、高い等級に訂正される場合は返金されます)。
中には、自分が嘘をついたり、間違えたにも関わらず、「今さら追加で払えなんておかしいだろう!」と文句を言い、等級訂正に応じない契約者もいます。その場合、保険会社に契約を解除されてしまう可能性があります。
また、訂正される等級によっては、補償内容が変更される可能性もあります。
保険会社によっては、等級に応じて補償内容に制限を設けている場合があるのです。例えば、「4等級以下だと車両保険が付けられない」とか「6等級以下の契約は、車両保険の免責金額をゼロにできない」といった制限です。
誤った等級で契約し、訂正後に補償内容に制限がかかる等級になった場合、等級だけでなく補償内容もその制限に応じて訂正されることがあるわけです。
故意に誤った等級を申告することは、契約者の義務である告知義務に違反することになります。悪質だと判断された場合、事故が発生しても補償されない可能性もあるため、契約時には正しい申告をするようにしましょう。
公開日:2014年1月23日
更新日:2024年11月18日