過失割合は低いのに、自分のほうが賠償金額が高くなることもある
車対車の事故をおこしてしまった場合は、当事者もしくは代理人同士で示談交渉を行い過失割合を決められます。
普通は過失割合が高いほうが、その事故に関しては責任が重いということですから、相手に支払う賠償金額も高くなると普通は考えますよね。
でも、状況によっては、自分のほうが過失割合が低いのに、自分の賠償責任額のほうが高くなってしまうケースというのがあるんですよ。
相手の車が高級車だった場合
例えば、A車とB車が衝突事故をおこし、
それぞれの過失割合と損害額がこんな感じだったとします。
この場合、それぞれの賠償額はこのようになります。
なんと、過失割合の低いA車のほうが賠償額が高くなってしまうんです!
こういうケースは特に片方が高級車だった場合に起こる可能性が高くなります。
損害賠償の考え方って、このようになってるので怖いんです。。
自分のほうが過失はかなり小さいのに、賠償金が高いなんてことになったら、
自分のほうが悪いと言われているも同然ですよね。
任意保険に入っていれば、対物賠償で補償するのは保険会社であって、
自分が損することはないとはいえ、これは納得いきませんよね。
相手の治療費のほうが高い場合
車の損害ではなく、死傷の場合でも同様のケースが考えられますね。
例えば、こんな感じのケースです。
これだけ損害額が違うと....
わずかに過失があるだけなのに、こんなに賠償責任額が高くなってしまいます。
もちろん、対人賠償保険を使うことで賠償金は保険会社が負担するのですが、
これも納得できない人が多いんじゃないかと思いますね。
理不尽かとは思うが。。
上記のどちらのケースも過失割合が高いほうの損害額が、
低いほうよりも何倍も大きい額の場合のこのような逆転現象が起こるんですね。
理不尽だとは思いますが、これが損害賠償の考え方になるんです。
自動車事故って、双方の車が動いていて衝突した場合、
信号無視、センターラインオーバー、後方からの衝突でない限り、
普通はぶつけられたほうにも過失が生じるんです。
自分からぶつからなくても、走行中にぶつけられてしまったら、
自分の過失が10%だとしても、賠償金が相手より高くなる可能性があるのです。
そう考えると、任意保険って本当に重要になりますね。
自分は運転が上手だから、任意保険は必要ないなんて考え方は絶対にありえません。
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最終更新日:2018年8月31日