事故の相手車を自分のロードサービスで搬送できるか
信号待ちの車に後方から追突してしまい、相手の車が自力走行ができなくなった場合、自分の自動車保険のロードサービスを使って、相手車を修理工場まで搬送することはできるんでしょうか。
自動車保険のロードサービスは、契約車両(被保険自動車)のトラブルに対するサービスになります。よって、事故の相手車の搬送は対象外です。
しかし、他人の車に追突してしまい搬送が必要となったような場合、自分の保険会社にて、レッカー業者の手配をすることは可能となります。
他人の車を壊してしまった場合、自分の過失割合分の修理費用はもちろんのこと、
修理工場までの搬送費用も負担する責任が生じますので、
対物賠償保険でその費用の補償がされます。
よって、自動車保険に付帯されているロードサービスを使うというのではなく、
対物賠償保険で搬送費用を補償することができるので、
保険会社はレッカー業者の手配もしてくれるわけです。
(この手配はロードサービス担当者が行うことも多いです)
そして、信号待ちの車に追突してしまった場合、通常は加害車両の過失が100%になりますので、出動したレッカー業者には、対物賠償保険金により費用が支払われることになります。(保険会社が直接レッカー業者に支払うことが多いです)
ちなみに双方に過失がある場合、示談が成立してからでないと過失割合も確定しません。
当然ながら、搬送費用の負担割合も決まらないということになりますので、
その場合、搬送費用は事故の当事者が立て替えて、レッカー業者に支払っておき、
過失割合が決まり次第、清算するという方法をとることが多くなります。
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最終更新日:2017年10月19日