等級プロテクト特約とは
等級プロテクト特約とは、通常は等級が下がるような事故のよる保険使用があったとしても、
更新後の等級がさがらずに「すえおき」になるという特殊な特約です。
(注)すでにこの特約は販売停止となっています。
例えば、現在15等級で、自損事故により車両保険を使ったとすると、
通常は次回更新後の等級は3等級下がって12等級となるのですが、
この特約をつけておくと、次回の等級は再度15等級となるのです。
(注)等級ダウン事故1件のみに適用。
保険期間中に等級ダウン事故が2件あった場合、2件目の分は下がってしまいます。
保険会社を変更してしまうと無効
等級プロテクト特約をつけていても、保険を使用して等級がすえおきとなるのは、
あくまでもそれは同じ保険会社で継続した場合の話です。
もし違う保険会社に移ってしまう場合は、普通に等級はダウンしてしまいます。
このルールにより、契約者を他に移動させないという狙いもあったようですね。
一部の保険会社が扱っていた特約
この特約はすべての保険会社が扱っているものではなく、
東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、日本興亜損保など、
一部の保険会社で扱っていたものです。
ただ、等級制度の改定により、始期日が平成24年10月1日以降のものに関しては、
販売停止となっており、現存するのはすでに過去に契約されたもののみとなります。
発売当初は画期的だと注目されたが...
この特約の発売当初は画期的な商品ということで注目を集め、積極的に販売されていたようです。
しかし、実際に販売してみると、翌年に保険料アップしてしまうために、
今までは少額の損害では保険金請求されなかったわけですが、当然それがすべて請求されるようになったのです。
一気に保険金請求対応の件数が増えてしまったため、
扱っていた保険会社の人達はかなり大変だったようです。
その後、保険料を値上げしたうえに、最後には消極販売になっていたという経緯があります。
画期的な商品ではありましたが、どうやらあまりうまくいかなかったようですね。
上で書いたとおり、等級制度の改定により、現在は販売終了しています。
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最終更新日:2017年10月19日