自宅の車庫の壁に衝突。対物賠償保険で補償されるか?
自宅の車庫に駐車しようとした際にハンドル操作を誤り、車庫の壁に激突して壁に穴が開いてしまいました。対物賠償保険で車庫の損害を補償することはできるのでしょうか。
自宅の車庫を自分で壊してしまった場合、対物賠償保険では補償されません。
対物賠償保険は他人の財物に対する賠償責任を補償する保険です。
ここでいう「他人」とは、次の(1)〜(3)に該当しない人のことを指します。
(1)記名被保険者
(2)被保険自動車を運転していた者(またはその配偶者・子・父母)
(3)被保険者の配偶者・子・父母
<注>(1)〜(3)以外の者が、(1)〜(3)の者以外と共同で所有する不動産は除く
つまり、このケースでは、自分が所有する自宅車庫を自らの運転ミスで壊してしまったため、その修理費用は対物賠償保険では補償されません。
また、(1)〜(3)に該当する人が「使用または管理」している物も補償対象外です。たとえば、他人から借りている物は「使用または管理」している物にあたり、こちらも補償の対象外となりますので、あわせて覚えておきましょう。
この件については、「対物賠償保険の他人の定義」のページでも詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。
今回のように自宅車庫に車をぶつけてしまうケースは、よくある事故です。こうした場合でも一部の保険会社が提供している「自宅・車庫等修理費用補償特約」に加入していれば、補償を受けられます。自宅に車庫がある方は、この特約の付帯を検討しましょう。
なお、このケースは対物賠償保険の対象外となりますが、自分の車の損害については単独事故扱いとなり、一般条件の車両保険であれば補償対象ですので、混同しないようご注意ください。
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最終更新日:2024年11月13日