貨物車は車種や型式が違っても保険料同じ?
用途車種が自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車である車は、「型式別料率クラス」に基づいて保険料が算出されます。
車の型式ごとに料率クラスが設定されているため、同じ車名や排気量であっても、型式が異なれば保険料が変わる可能性があります。
料率クラスとは
料率クラスとは、保険料を計算する際に使用される係数であり、「対人クラス」「対物クラス」「人傷クラス」「車両クラス」の4種類があります。型式ごとに、過去の保険金支払い状況を考慮して、それぞれ1〜17の数値が設定され、毎年見直し・更新が行われています
(軽四輪自動車は2024年以前は1〜3の3段階、2025年以降は7段階となります)。
例えば、過去に車両保険の使用が多かった型式は「車両クラス」の数値が大きくなり、その分、車両保険の保険料も高くなります。
ちなみに、「車両クラス17」の保険料は「車両クラス1」の約4倍に達し、大きな差が生じます。<注1>
<注1>
あくまで車両保険に関する話です。料率クラスには4種類があり、さらに免許の色など型式以外の要素も保険料に影響するため、全体の保険料が4倍になるわけではありません。
貨物車や特種車両は用途車種別の保険料
上記のとおり、「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」については、型式ごとに料率クラスが設定されています。しかし、それ以外の以下の用途車種については、用途車種ごとに料率クラスが設定されています。
- 自家用軽四輪貨物車
- 自家用小型貨物車
- 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
- 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
- 特種用途自動車(キャンピング車)
例えば、スズキのエブリイ(型式:DA17V)とダイハツのハイゼット(型式:S320V)は、メーカーや車名、型式が異なりますが、どちらも「自家用軽四輪貨物車」に分類されるため、他の条件が同じであれば、保険料も同じになります。
もちろん、同じ料率クラスであっても、保険会社によって保険料は異なります。また、新車割引や安全装置割引、車両保険金額の違いなども影響します。さらに、同じ保険会社でも、免許証の色や年間走行距離などの契約条件が異なれば、保険料に差が出ることにご注意ください。
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公開日:2017年12月16日
更新日:2024年10月26日
最終更新日:2021年3月10日