損保協会:保険金不正請求の情報をデータベース化

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<損保協会:不正請求の情報をDB化 支払い審査厳格化狙い>
日本損害保険協会は、自動車事故などを装い保険会社から保険金を引き出す不正請求の対策を強化する。協会が蓄積してきた不正情報をデータベース化し、各社の支払い審査の厳格化につなげるほか、将来的には保険金支払い情報をすべて協会に集約し、各社が利用できるシステムを構築したい考えだ。 <毎日新聞

先日、こんなニュースが出ていましたね。

自動車保険の不正請求ってかなり多いんです。車を隠して盗まれたと嘘をついて車両保険を使ったり、事故により凹んだボディーを直す時に、ついでにその事故と関係ないときにつけた傷を直して、それも合わせて保険金請求したり。。(悪質な修理工場がこれを提案することもあるようです)

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まあとにかくいろいろな保険金詐欺が存在します。

それを少しでも減らすために、日本損害保険協会が怪しい保険金請求データを集めて、データベースを作り、各社がそれを活用できるようなシステムを構築するとのこと。

どこまでをこのシステムで減らせるかは分かりませんが、怪しい保険金請求を複数回している人や、それに関わる修理工場などが、すぐに分かりますし、今まで以上に厳しく不正をチェックすることが可能となるのでしょう。

さらに保険金詐欺をする人間や、その詐欺に加担する修理工場等が分かることにより、保険会社は詐欺を立証して被害届を出しやすくなるでしょうから、それによる詐欺の抑止効果も期待できるでしょう。

当たり前ですが、保険金詐欺というのは犯罪です。たとえ、修理工場の人に関係ないところも直してしまってもバレないなんて言われても、それを実行してしまえば完全に犯罪。刑事罰は10年以下の懲役となります。

今までも怪しい修理工場というのは各社マークしていたはずですが、これからは本当に怪しい修理工場が浮き上がってくる可能性が高いでしょう。そうなると、保険金詐欺で捕まる人間が増えるのかもしれませんね。

保険金詐欺による保険金支払いがどれくらいあるのか分かりませんが、それが減ることによって、保険料の低下に確実に繋がりますので頑張ってほしいものです。

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